YOFonts - About Practica
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YOFonts STANDARD Practicaについて


1991年の初め頃、プラクティカはアルトシス・フォントグラファーの使い方を習得するための「実習 (practice - プラクティス)」だった。所謂ヒューマニスト・サンセリフ書体を作ろうと決めた時、アップル・コンピュータやマッキントッシュのロゴ書体の骨格を下敷きにするのを思いついた。そのロゴはアップル・ガラモン (ITCガラモンのアップル版) で組まれており、最初のステップとしては悪くないアイデアだと思った。そして、少し大好きなサンセリフ書体の雰囲気も入れることにした。
紙にスケッチし、それをスキャンしてマッキントッシュに入力。こうしてアルトシス・フォントグラファーを使った最初のフォント作成が始まった。最初に出来たのはメディアムで、次に線の太さを50%に縮小したライトを、線の太さを200%に拡大したブラックを作成。ライト用に作られたイタリックは、正体に比べると、より自由な感じにデザインされた。プラクティカ・ファミリーは「実際的 (practical - プラクティカル)」な用途に合わせて作られていた。例えば、ライトは本文用、イタリックはキャプション用、メディアムは見出し用、ブラックは大見出し用。

1997年に、プラクティカをより「実際的で熟練した (practiced)」書体にするべく手直し開始。インターポレーションという機能を使ってレギュラーとボールドとを生成、イタリックは5種類のウェイトに拡張された。プラクティカの作成は、ソフトウェアの習得ではなく、より洗練された書体制作の「実習」へと変わった。

後に、幾つかの「モダン・スタイル」な代替デザインをMsFとしてまとめた。


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